コーディング支援AIとは？

コーディング支援AIは、プログラマーが効率的にコードを開発するために使用できるサービスです。AIが学習したソースコードを生かすことで、プログラマーがプログラムを書くスピードや精度を上げることが可能になります。

AIがプログラムコードを解析することは、他のAIサービスでも出来ることですが、コーディング支援AIサービスは、AIをプログラミングに最適化させた機能をサービスとして切り出しているという点が、他のAIサービスと異なる点です。

コーディング支援AIで出来ること

コーディング支援AIは、入力されたコードや文脈を理解し、適切なコード候補を提示することができます。それだけでなく、最新のコーディング支援AIではコメントアウトに条件を書くことで、プログラムを自動で書いてくれる機能もあります。

こうした機能を適切に使うことにより、プログラマーはコードの入力を飛躍的に加速することができます。

コーディング支援AIは、コードを書くだけでなく与えられたコードを理解することも出来ます。そのため、コーディング支援AIを使うことで、自身のコードのエラーを自動的に検出し、修正することができます。

コーディング支援AIにコード修正をさせることで、プログラマーはエラーに気付くのを早め、修正に必要な時間を節約することができます。

コーディング支援AIは様々なコードを学習しているため、与えられたコードの品質を自動的に評価し、修正提案やリファクタリングを行うことができます。

リファクタリングはプログラミングの経験や知識が必要で、いわば「プログラマーの腕の見せ所」ですが、コーディング支援AIを利用することで、スピーディにリファクタリング作業を進めることが出来たり、自分では気づかなった考え方を得ること可能です。

プログラマーにとって、潜在的なバグやセキュリティホールは頭を悩ませる種です。

コーディング支援AIを使えば、指定したプログラムを学習データと照らし合わせてセキュリティ評価をしてくれます。

通常ならリサーチやテストの時間がかかるところですが、膨大なコードを学習しているコーディング支援AIを使ってセキュリティ評価をすることで、自分では探しきれないセキュリティホールや、見落としを軽減させることが出来ます。

コーディング支援AIは、あくまでもAIを使って「プログラマーの入力を補助」をするためのツールを提供しているサービスです。

そのため、コーディング支援AIサービスは完全自動化されたプログラミングを提供するものではありません。

もちろん、将来的にAIが進化し、AIが完全自動でプログラミングをする可能性はありますが、現在ではその段階にはありません。

コーディング支援AIは完璧なプログラミングサービスではありません。

バグや誤りがないコードを「100%生成しない」とは断言できませんし、コーディング支援AIが提案したセキュリティチェックやリファクタリングの案が正しいとも限りません。

コーディング支援AIを使うプログラマーが、適切な知識を持って、適切に使わなければ、誤ったコードやバグを生成する可能性は十分にあるため、プログラマーのスキルと知識が必要不可欠です。

この点は、「コーディング支援AIができないこと」でもありますが、「コーディング支援AIを使う上での注意点」とも言えます。